四国大走破(2日目)

7時半にホテルを出発し、金比羅宮に向かう。 金比羅宮は、海上交通の守り神として信仰されており、漁師、船員など海事関係者の崇敬を集める。神徳は極めて高いとされ、海上交通のみならず、交通安全に関しては日本でも随一の功徳を誇るとする声もあるほどである。
 今日は、本殿までの階段785段に挑戦する。往復の行程は、ゆっくり歩いて2時間とのこと。
 まずは、本通りを迂回し、「旧金毘羅大芝居(きゅうこんぴらおおしばい)」の小屋を見に行く。この小屋は、現存する中では日本最古の芝居小屋。別名、金丸座とも呼ばれ、国の重要文化財の指定を受けている。740の座席があり、毎年一流の歌舞伎役者がここで演じるらしい。

 本通りに戻り、本殿までの階段を登る。途中寄進者の金額入りの石碑が立っているが、上の方へ行くと金額が書いてない特大の石碑が目につくようになる。金額が書いてないものは、1千万円以上とのこと。
<2百万程度だと金額が入っている。>

<銀杏の絨毯>

<785段を登り切った上から見た階段>

金比羅宮の本殿>

 金比羅宮の本殿への参道は、帰りは別の道を帰らねばならない。本殿にお尻を向けないためである。帰り道に、旭社(重要文化財)がある。この社は、 天保8年(1837年)に建立された銅瓦葺の二層入母屋造の建物で、全体に多くの美しい彫刻がなされている。神仏分離以前の松尾寺の金堂であり、そのあまりの豪華さに江戸時代に参拝した森の石松は本堂と誤り、ここへの参拝のみで帰ってしまったと伝えられる。
<旭社 全景>

 帰り道は、金比羅宮の裏庭の紅葉を楽しみながら帰ってきた。


 金比羅宮を後にして、再び徳島県に入り、小歩危大歩危、祖谷のかずら橋を訪ねる。結晶片岩が水蝕されてできた溪谷は、大理石の彫刻がそそりたっているかのようで、春は桜・秋は一面の紅葉が清流に色をそえ、スリル満点の舟下りが楽しめる。
 大歩危下流約3kmが小歩危大歩危より構えは小さいが、奇岩怪石の妙と小歩危砂岩片岩と称される岩肌の美しさは、大歩危片岩に劣らない魅力をもっている。
 かずら橋(かずらばし)は、サルナシ(しらくちかずら)などの葛類を使って架けられた原始的な吊り橋。
大歩危の船着き場>

<かずら橋全景>

<かずら橋での記念写真>

 この後は一路高知へ。高知では、桂浜・坂本竜馬像、高知城を見学する。桂浜は、思ったより狭かった。又竜馬像は、桂浜の浜辺に立っているものと思っていたが、桂浜の後ろの丘の上に立っていた。
<丘の上に立つ坂本竜馬像>

<桂浜>

高知城

 今夜の宿は、高知城近く、英傑坂本龍馬の屋敷跡に立つホテル南水。ホテル内には坂本龍馬に関する写真や資料が数多く展示され、土佐の歴史にふれられる。新鮮な魚介類や、豪快な郷土料理の皿鉢など土佐ならではの味も楽しみ。夕食は、今時珍しい部屋に料理を持ち込んでもらっての食事でしたので、ゆっくりいただくことが出来た。夕食後、路面電車に乗ってはりまや橋の見学に出かけた。
<夜のはりまや橋