お盆

 我が家の菩提寺は、伊勢崎市にある天台宗の「華蔵寺」である。先祖をたどってみたところ、一番古い人は文化8年1月12日(1811年)に亡くなった「齋藤三郎衛門」にたどり着いた。

 8月13日に、寺に行って塔婆をいただいてきた。この塔婆に添えられて、「お盆」と「塔婆」についての説明がなされていたので紹介する。
**お盆とは**
 「お盆」とは、梵語の「ウランバナ」という言葉を漢字に略したもので本来「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という。「盂蘭」とは「倒懸」のことで、逆さまにつ吊り下げられた苦しみを意味している。そのような苦しみを受けているかもしれない先祖様、そして縁のある全ての霊を救護するための仏教行事がお盆です。またお盆は供養を受けた先祖様が満足する日でもあります。さらに供養を受けた先祖様は親類縁者を守るとされている。
**塔婆とは**
 塔婆とは本来「卒塔婆(そとうば)」といい、梵語の「ストーパ」からきています。ストーパとはもともと仏舎利を収めるための「塔」を指します。五重塔も塔婆の一種です。この言葉には、天と地を結ぶという意味が込められ、亡き人へ「こちらから供養していますよ」との便りとして、また亡き人に対する最高の感謝の証を示します。経典にも「塔婆を立てて供養すべし」とあるようにその功徳は計り知れない物です。