笠懸の武技

 馬上から矢を放つ「笠懸の武技」が、26日みどり市の市政10周年記念事業として桐生競艇場駐車場で行われた。
 鎌倉時代の武士の装束を着た弓馬術礼法小笠原教場(神奈川県)の会員が馬上から的を射る。
 笠懸の武技は、笠懸保存会が主催して毎年秋にひまわり畑で行われていた。
 朝10時半に家を出て、最初に桐生名物のソースかつ丼屋「志多美屋」で腹ごしらえをしてから会場へ向かった。

<ボリュームたっぷりのソースかつ丼1,200円>

 笠懸の武技は午後1時開催。小笠原教場の役員の方が、最初から最後まで丁寧に解説してくれた。
<解説の方も鎌倉時代の衣装です>

<馬を先頭に入場式>

 笠懸には、様式の違いにより数種ある。
①遠笠懸(とおかさがけ)
 的は直径55cm の円形で鞣し革から造る。これを10mほど離れたところに立てた木枠に紐で3点留めし張り吊るす。馬を疾走させながら射当てる。遠くの的を射る所から「遠笠懸」という。
②小笠懸(こかさがけ・おがさがけ)
 的は一辺が24cm 四方の木製板を竹棹に挟み、約2.3m離れた所に立てる。地上から低くして置かれるため、遠笠懸と違い騎手からは足下に的が見える。小さな的を射る所から「小笠懸」という。
流鏑馬(やぶさめ)
 騎馬で疾走しながら、三か所の的を射る。的までの距離はたった5m程度。的が近いと馬が速く走るので、約4秒で次の的をつがえるそうです。
<①遠笠懸(とおかさがけ)>


<②小笠懸(こかさがけ・おがさがけ)>


<③流鏑馬(やぶさめ)>

 的に命中すると、左右にいる巫女が「大幣(おおぬさ)」をさっと上げます。