表敬訪問終了(H記)

 6月20日(火)に副知事を翌21日(水)に高崎市長をWさんと一緒に表敬訪問しました。小寺知事は詩画作家の星野富弘さんの名誉県民賞授賞式にご出席のため、私たち海外青年協力隊5名と日系シニアボランティアの対応は高木副知事に任されたようです。接見に先立って、県産業経済局観光局の金井観光局長より群馬国際観光特使の任命式がありました。任命書には赤いダルマの写真が写っていて思わず「イヤーダ、このふっくらした局長さんに赤いはっぴを着せたら、まさにこのダルマそっくり」と苦笑してしまいました。不謹慎かな...いただいた資料の中に「A PROFILE OF GUNMA]という写真をふんだんに取り入れた英語版ガイドブックがありました。あちらでは、これを使って群馬を売り込んできましょう。ボリビアには温泉がないので説明がむずかしいかもしれませんが...  
 広々した副知事室では、私たち6名にそれぞれの任務や派遣される国の事情などについて聞かれました。「ガーナの人口は」の問いに2人の若い人が答えられなかったのは、きっと緊張しすぎたためでしょう。だって、JICAの研修で調べさせられたはずですもの。それにしても、知事や副知事になると人に会うのも大事な仕事のうち。お忙しい公務の合間に1ヶ月にどのくらいの人々に会うのでしょうか。ご苦労様です。
 
 翌日の松浦市長さん訪問は、客が私たち2人だけだったためか市長さんご自身がくつろいでさまざまな話をしてくれました。サンタクルスの人口やボリビアの治安状況などについての質問を受けた後で、市長さんは高崎市姉妹都市であるブラジルのサントアンドレ市を3回訪問された時の様子などについて話してくれました。10年くらい前にサントアンドレ市の市長さんは賊に6発討たれて即死だったそうです。賊のねらいは車を盗むことだったとのこと。ブラジルへ行く皆さん、くれぐれも気を付けて下さいね。また、あちらの市長さんとの会見にあたっては2時間も待たされたそうです。この時間の観念はきっとボリビアでも同様でしょう。半分、日本人を捨てていかなければなりません。そうでないと、胃袋がいくつあっても足りないことでしょう。市長室で30分たっぷりお話をした後で、市長室に掲げられてある絵の話題になり私たちが日本画が好きと見たのでしょうか、市長さん自らが応接間の鍵を開けてくださり、平山郁夫さんの烏川と木蓮を描いた「高崎の春」を見せてくださいました。市庁舎の1階にある壁画とは雲泥の差の原画にしばし立ちすくんで見とれてしまいました。本物は強しです。その応接間で2年前に来日されたデンマークの王女ご夫妻がくつろがれたことも聞きました。皇室の方たちにはプライバシーがないため、その部屋でおくつろぎになさった時には誰も入室が許されなかったそうです。そして、私たちが座った席は、その時ご一緒だった天皇、皇后さまがお座りになったお席だったとのこと。エレベーターまで秘書と共にお見送りしてくださった市長さんから接遇の在り方を学びました。

<海外青年協力隊のみなさんと>


<松浦幸雄市長と記念撮影>