高山病始末記(W記)

イリマニ聖なる山 ラパスより>

ボリビアのラパスは、標高3700mということで、ここを訪れる人は高山病になる可能性が高いと事前に聞かされており、充分注意をして来たが、みごとに捕まってしまった。
 ボリビアを訪れたいと言ってくれている方がおりますので、私の体験談と、現地でいろいろな方から聞いたことを整理し、高山病対策の参考としたい。


<Wの体験記>
・1日目(6月30日 金):前夜マイアミを夜11時15分に飛び立ち、熟睡するまもなく、朝5時半にラパス空港に到着。(成田を飛び立って、31時間半後)
・到着2時間半前にバファリンを2錠飲んだおかげか、多少ふらつく感じはするものの、頭痛等は無い。
・ホテルに到着後午前中仮眠し、午後明日からの宿舎探しにJICAの担当と出かける。
 1〜2時間坂道を登ったり降りたりする。
・夕食時より、少し頭痛あり
・2日目(7月1日 土):頭痛があるので、酸素ボンベをJICAの健康管理員さんに用意してもらい、2〜3時間毎に20分位酸素を吸う。酸素を吸うと頭痛はすぐになくなる。
 スーパーマーケットに買い物に出かけたり、多少の町歩きを行う。
・3日目(7月2日 日):前日同様、酸素を2〜3時間毎に20分位酸素を吸う。
 酸素が切れると、頭痛が始まる。
・4日目(7月3日 月):JICAのオリエンテーションに朝から参加。
 頭痛のため、酸素を時々吸いながらのため、午前中で宿舎に戻り、ベットで安静にしているも改善の兆しなし。酸素を吸うと頭痛はなくなるが、少し動くと心臓がパクパクする。
・5日目(7月4日 火):前日同様酸素を吸いながら、ベットに釘付け
・6日目(7月5日 水):大使館の医務官とJICAの健康管理員さんとの相談で、任地のサンタクルスに降りて、治療すべきとの判断で、急遽サンタクルスへ移動し、入院(午後9時頃)
 血中酸素濃度85%
・7日目(7月6日 木):朝血液検査とレントゲン検査実施。肺に水が少し溜まっているとのことで退院出来ず。
・8日目(7月7日 金):血中酸素濃度も97%程度になり、無事退院
 夜JICAの青年隊の帰国パーティーに出かけ、ビールを飲む元気が出てきた。

<高山病対策>
・睡眠不足状態を避ける。(夜行便を避ける)
・到着後は、なるべく酸素を消費しない。(歩かず、タクシーを使用)
・観光の場合は、なるべく日帰りの計画を行う。
 無理なら、1泊程度とする。

 今回、ラパスに一緒に来た、総勢16人中入院騒ぎをしたのは、私一人だけで他のメンバーは全員研修にも参加できていますので、あまり心配せずぜひボリビアに来てください。
 
<ラパスの市街地と原住民の住居が密集している岩山遠望>