ヌエバ・エスペランサ小中学校 運動会(記W)

 ヌエバエスペランサ小中学校の運動会が6月23日(土)に行われた。先週のオキナワ日ボ校に続いての開催である。ヌエバ校の運動会は、毎年寒い日に当たることが多いとのことであるが、幸い今年は晴天で風が強かったものの絶好の運動会日和となった。
 この学校は、オキナワ第2移住地に有り、約15Km離れている第3移住地からも生徒が学校車で通っている。午前中のスペイン語の授業は、現地のボリビア人と一緒の授業である。ボリビア人生徒90名、午後の日本語授業は週4日だけ日系人の小中学生27名が複式学級で学んでいる。みな、日本語検定1,2級をめざして勉強している。
 運動会は、赤組、白組、青組、3組に分かれての対抗戦形式で進められた。
<生徒代表の宣誓は日本式>
壇上手前が日語校校長、向こう側が西語校校長

<THE KARATE>
 今年から、ヌエバ校の先生になった日本人のY先生指導の空手の演技。まだ習い始めて2、3ヶ月であるがしっかり演技していた。

<中学生のレンガ割への挑戦>
 この写真シャッターの直後にみごとに一発で割ることができた。

<低学年 50m、高学年 100m 全員参加の徒競争>

<ダンス”La Magia del Brincao”>
 ボリビア人生徒 1〜4年生によるサンタクルス東部のおどり

<幼稚園児から4年生による玉入れ>
 赤・白・青組に分かれての大勝負

<5本綱引き>
 通常の綱引きと異なり、5本の綱を自軍に何本引き入れるかで勝負する。下の写真のように最初は綱から離れたところからの勝負である。


<合同演技「ボリビアの大地」>
 ボリビア人生徒と日系人生徒による合同演技「ボリビアの大地」は、オキナワ移住の歴史を沖縄方言で語り、最初は生活にも戸惑った人々が次第にボリビア人と融合しながら、移住地に根を下ろしていくというテーマ性のあるもので、ボリビア舞踊と沖縄エイサーをミックスした創作演技であった。
 最初は、日系人生徒全員によるエーサー

 次はボリビア人生徒による演技

 合同演技

最後はシーサーの演技
今年から、新たに子供のシーサーも参加しての演技である。2年生と3年生が行った子供のシーサーは歩き方から可愛くて、横転の演技では上向きになってしまって観客は爆笑だった。

<シーサーの演技も生徒が行った>

 9時に始まった運動会は3時半まで次々に種目が続き、家族や地域別でもリレーや借り物競争などがあり、最後まで席を立つものが少なかった。青空の下で、家族全員一緒にお弁当を食べにぎやかに談笑している姿は、私が子供の頃の運動会を思い出させた。今の日本の運動会は、学校給食が出され親子が集う場でないとHさんが嘆いていた。
 進行のアナウンスも全て生徒達が日本語とスペイン語両方の言語で行い観客に分かるように解説付きであった。このように、日系人ボリビア人が融合した手作りの運動会は、きっとボリビア人にも受け入れられるもので、移住者の理想的な姿だと思った。