笠間日動美術館

 お盆の期間中どこにも出かけなかったので、急に思いついて笠間日動美術館を見に行くことにした。カーナビを頼りに北関東自動車道の足利ICを過ぎるとナビ上の道が無くなりチョットあわてたが、無事150Kmの行程を1時間半ほどで到着することが出来た。
 笠間日動美術館は、茨城県笠間市にある美術館である。1972年(昭和47年)に東京・銀座にある日動画廊創業者、長谷川仁・林子夫妻により、長谷川家ゆかりの地である笠間に創設された。日本を代表する画商の系列美術館であるため、地方にある美術館としては充実のコレクションを誇っており、西洋の近代、日本の近・現代の巨匠が描いた絵画を中心に2千点を超す所蔵品がある。
 その中でも、国内外の著名画家が愛用したパレット画コレクションは、1967年に長谷川が親交を深めた画家たちに願い出て譲り受けて以来、画家本人や遺族などからの寄贈が続き、現在では330点という世界に例のない美術史的にも貴重なコレクションとなっている。
 フランス館には、日本の近代絵画に大きな影響を与えた印象派からエコール・ド・パリの巨匠たちの名品が常設されていた。
ルノアールの泉のそばの少女> <ゴッホのサン・レミの道>
   
 企画展示館では、「The Nude ヌード 藤島武二から諏訪敦まで」が開催されていた。
森本草介の作品> 彼の作品は、千葉のホキ美術館に沢山展示されています。

 美術館近くのそば処一茶庵で昼食後、「茨城県陶芸美術館」で「近現代日本陶芸の巨匠たち」を鑑賞した。板谷波山と松井康成の素晴らしい作品を観ることが出来た。
 板谷波山は、昭和28年に陶芸家として初の文化勲章を受章した人で、巧みな薄肉彫と西洋の衣装様式を融合させ、色彩豊かな文様表現を完成させた。
<透き透るような「葆光彩磁葡萄紋様花瓶」大正11年

 松井康成は、練上手の技法を研究し、新たな練表現を極めながら、次々に斬新な表現を打ち出し、平成5年に重要無形文化財「練上手」保持者(人間国宝)に認定された。
<複雑な表面紋様の練上章嘯裂茜手大壺「深山紅」昭和56年>