箱根(2日目)

 2日目は、ホテルの近くにある「岡田美術館」へ
 岡田美術館は、明治時代に存在した欧米人向けのホテル「開化亭」の跡地(約6,300m2)に建設。全5階から成る建物の延べ床面積は約7,700m2で、展示面積は約5,000m2にも及びます。この広い会場に、実業家岡田和生が収集した、日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの美術品が展示されています。
 この美術館には、現在江戸時代後期の浮世絵師、喜多川歌麿の最晩年の肉筆画「深川の雪」が展示されています。「深川の雪」は明治時代に美術商に購入されてパリに渡り、昭和14年に日本人の浮世絵収集家が持ち帰った。昭和23年に東京で一般公開された後、行方が分からなくなっていたが、平成24年に岡田美術館副館長が国内で発見し、鑑定・修復が行われた。3部作のうち「品川の月」「吉原の花」は米国の美術館が所蔵している。
「深川の雪」は歌麿の肉筆画の傑作とされる「雪月花」3部作の一つ。縦199センチ、横341センチの大作で、東京・深川の料亭で芸妓(げいぎ)や遊女ら27人が雪見をしたり火鉢を囲んだりしている様子が描かれている。同館によると、歌麿研究者の浅野秀剛大和文華館館長は「歌麿の画業における一つの頂点を示す作品」としている。
<深川の雪>

 この美術館も展示品が多く午前中で見終わらないため、途中で明治11年に箱根・宮ノ下に生まれた富士屋ホテルへ昼食に出かける。日本の美を象徴する社寺造りの外観と、古き良き西洋文化を感じさせる館内とが見事に融和した空間で昼食をいただきました。
ビーフカレーとクリームコロッケ・ハンバーグ>

富士屋ホテル 外観>

 帰り道では、富士山を眺めることが出来ました。