初釜

裏千家のお茶を習い始めたのは2012年2月3日、約4年もやっているのに中々身につきません。お点前の3要素には位置の決定、順序、動作があります。手前をする時に座る位置や立つ位置など全てに決まりがあるのです。若いころと違って、その決まりを覚えられません。友人と「美味しいお菓子をいただいてお茶を飲めればいいわよね」とうそぶいています。
17日に初釜がありました。お茶では、軸・お花・花器・お道具・お菓子など季節に合わせて取り合わせます。
軸は「彩鳳舞丹宵」(さいほうたんしょうにまう)書いた人は前大徳寺柳生紹尚老師

初釜には「蓬莱飾り」を設えます。三方(さんぽう)の盤の上に白米を1升半(一生繁盛)盛り、のし鮑・串柿・昆布・栗・橙・海老など縁起物を飾ります。今年は準備の手伝いをしたので、お飾り一つ一つにも意味があることが分かりました。

初座の席入りは亭主の心配りを思いながら、柄杓を取って手と口を清めます。

席入りをしたら、掛物・釜・お道具の拝見をします。



お茶には「濃茶」と「薄茶」があります。「濃茶」は一椀のお茶を数名での飲みまわします。「薄茶」は泡がふんわりとたつように点てられます。


例年ですと先輩が何日も前から作ってくださった「懐石」をいただくのですが、今年はレストランでの食事になりました。

午後には「くじ引き」があり、お茶碗やお盆、扇子などが当たり、にぎやかに初釜の終了となりました。

今年は掛け軸にあったように「知足」を心がけようと思います。何事も上を見ればキリもなく、全て満たされている、感謝だと思えるといいですね。