¡オイガ、アミーゴ! (H記)

6月2日(金)AM10:55〜12:15
 知り合いの校長先生から声を掛けていただき、フォルクローレを聞きに行きました。この学校は群馬県の事業である「夢と希望をはぐくむ特別授業」に応募して厳しい審査を通ったから、このコンサートが開けたのです。
 児童数164名の小規模校のため全学年の子どもたちと保護者、区長さんたち地域の人々をお招きしてのコンサートとなりました。50代前半と思われるリーダーFさんを中心にしてFさんと同じ楽器ケーナを演奏するのは長男のKさん、次男のKNさんはボンボという牛やリャマの皮を張った太鼓ボンボを演奏したりリャマ、羊や牛などの爪を束ねたチャフチャスというリズム楽器を鳴らしたり、なた豆を乾燥させて作ったというバイナを振ったり多彩な才能を発揮してくれました。そして、埼玉県から仕事の間を縫って駆けつけてくれたSさん。大学時代からフォルクローレの魅力に取り付かれギター一筋に演奏を続けられてきたそうです。1時間20分楽しく分かりやすい司会をしながら汗を拭き吹き体に似合わず小さな楽器チャランゴで盛り立ててくれたYさん。5人の演奏家の息がピッタリ合っていてプロ級の演奏に、子どもたちも静かに聞きほれていました。全部で8曲。うち、私が知っているのは「コンドルは飛んでいく」と「花祭り」だけでしたが、最後の曲「アミーゴ」では全員で「オイガ」「アミーゴ」と掛け声を掛けて盛り上がりました。
 コンサート終了後、子どもたちに感想を聞いたところ「よかった」「楽しかった」「踊りたくなった」と素直な感想を話してくれました。アンデス民族音楽が日本の子どもたちの心に心地よく響き感動を与えた証拠ではないでしょうか。
 演奏会後、メンバーたちとお話をすることができました。このグループがもう15年間も一緒に演奏していること、フォルクローレ演奏家としてだけでは食べていけないので皆さん定職をお持ちだということ、Kさんは昨年まで3年間ボリビアで暮らし向こうではCDを出していたこと、6月13日にはまたラパスへ旅立つこと、FさんYさんがフォルクローレを始めたきっかけはサイモンとガァーファンクルの「コンドルは飛んでいく」を聴いたことなど話が弾み、できたらKさんとラパスで会えることになりました。ボリビア人とKさんの息の合った演奏を聴くのが今から楽しみです。


グルーポ・レべェラシオン