古代アマゾン文明(記W)

 今年8月に日本から、このボリビアの地に考古学の発掘チームが2チーム来ていた。われわれの受入先であるボリビア日系協会連合会の事務局のS氏に対し、この中の一つである立教大学の実松克義教授のチームから協力要請があり、S氏は現地での通訳の手配や現地でのいろいろなお手伝いをしたようである。
 わたしはS氏から、このチームが昨年行った発掘結果を教えていただいた。また実松教授が一昨年発刊した著書を貸していただき興味深く読ませていただいた。
 この著書に書かれていることは、まだ全てが証明されているわけではないが、われわれの今までの常識?を覆すようなことなので、ちょっと紹介したいと思います。
<衝撃の古代アマゾン文明> 実松教授の著書より
 従来からアマゾンは、人間の生活にとって過酷な自然が存在する為、過去には文明はなく未開の土地とされていた。
 ところが現在では古代アマゾンに本格的な文明が存在したことが判明している。
 よく、文明は大河のほとりに成立するといわれている。いわゆる旧大陸四大文明がそうである。新大陸においてもまた、この通説は真実であった。アマゾン川流域に文明が存在したのである。しかもこの文明は、その規模と古さにおいてこれまでに知られたすべての文明を凌駕するかもしれない。世界史は、古代アマゾン文明を含めた五大文明の時代を迎えたといえる。
 この文明は、アマゾンの上流であるボリビアの東北部のホモス大平原に栄えた。
<ロマの航空写真>

 写真のように、雨季には水び足しになる川の流域に、一段高いロマ(居住地)とそれらを繋ぐテラプレン(脇に運河が平行して走っている)を縦横にめぐらした痕跡が発見されている。
 このロマの総数は2万個もあり、その中の大きなものは直径1Kmもある。
 また、アマゾンの水を制御するための人造湖も2000個あまり見つかっている。もちろん土器(縄文土器に類似)や岩絵、貝殻なども発見されている。
 この文明は、数千年前に起こり、西暦1200年ころ滅亡したという説がある。
 

<農耕地跡と思われる航空写真>

とにかく、ここ1,2年各国から調査団が派遣されており、今後いろいろな事実が判明すると、冥王星が惑星からはずされたように歴史の教科書が、変更されることがあるかもしれない。

 興味ある方は、ぜひインターネットやこの著書などからこの古代文明について調べてみてください。