ボリビアのストライキ(記W)

<人通りのないストライキ中の街 我が家より>

 以前ボリビアの現在の大統領は、2005年12月の総選挙で勝利したアイマラ族出身のエボ・モラレス氏であると紹介したが、彼(独身らしい)は重点政策として原住民等の貧困層対策をあげており、自身の報酬も一部返還しているといわれている。しかしその反面、石油やガスの利権を国有化したり、反米政策(キュウバに近づく?)を掲げたりしているため、ここサンタクルス州等平原地帯の一般市民は現在の生活権が脅かされるのではないかとの危惧を抱いている人が多いと聞いている。
 今両派が議会で激しく対抗しているが、今日は現政府に反対しているサンタクルス州を初めとする平原地帯の4つの州で反政府を掲げたストライキに突入した。
 ストライキに入ると、公共機関、タクシー等が全面ストップし、商店もすべて閉鎖される。勿論学校も休校になる。今日の街の様子であるが、数日前から新聞等で知らされていたことなので、我が家の付近では特に混乱の無いが、主要道路がバリケードされていたりして、まったく車が走っていない。時折救急車とパトカーらしいサイレンが聞こえる程度でいつもは命がけで横断するここサンタクルスの銀座通りも静かである。
われわれの勤務先も勿論休みであるが、ここは移住地の師弟の宿舎にもなっているので、まかないのセニォーラの代わりに事務局長のSさんがカレーライスを作って食べさせるということで、われわれもこれからお相伴にあずかる事にした。

<人通りのないストライキ中の街 我が家より>