古代アマゾン文明 その2(記W)

 9月24日にボリビアの一番北にあるベニ県の県都トリニダ市(人口約6万人)の日本語学校が主催する「日本祭」の手伝いに出かけた。サンタクルス県に来てから始めての県外旅行であり、22日(金)の夜8:30発の夜行バスで約600Kmの旅である。途中アマゾン川の支流であるグランデ川に架かる橋が一方通行のための待ち時間約30分をいれて、10時間の行程である。(バス代一人60ボリ 900円)
 日本祭の前日23日の午後、同行していただいたSさんの友人の女子学生2人に案内していただき、トリニダ市の見学を行った。この見学で先日このブログで報告した「古代アマゾン文明」に触れることができたので報告する。
 まず、この文明の象徴である「ロマ」に行った。この「ロマ」はかなり大きく今は1000人くらいの住人が居るようである。100年ほど前の「ゴムの富豪」の館跡や現在のボリビアの海軍(といっても海が無いので、川軍、沼軍か)の訓練所がある。実際には「ロマ」に入ってしまうと、単なる小高い丘かと思える程度で、数千年前に人工的に作ったものとは想像できない。
<「ロマ」にある海軍訓練所前での記念撮影>

 その後、市内に戻り古代遺跡の博物館見学に行った。午後5時を過ぎていたので閉館していたが、係りの女性に頼み込んだら開けてくれたので見学することができた。説明人がいないので、10ボリ(140円)の入場料を5ボリにしてくれたが、切符は切らなかったので係りの小遣いになったのかもしれない。前にきた事にあるSさんの話では案内の説明もこれは大変古いものですという程度でほとんど説明になっていないとのことである。展示品も種類別の区分けしてあるが、年代、名称、発掘した場所等何の説明もない簡素な展示である。
 40年ほど前から、この文明の発掘調査が始まったということで、まだ資金も充分でないため詳しいことは判明しておらず、これからの調査に期待している段階のようである。
<発掘された日本の埴輪に似た土偶

<「ロマ」の立体模型>