サンタクルス文化週間 盆踊り(記H)

  ここボリビアに来て、日本にいたとき以上に日本式のお祭りに参加しています。特に8月から10月にかけてたくさんの催しものがありました。
10月25日[水]から28日(土)まで、領事館主催の文化週間が催されました。「平和(LA PAZ)」と題して小、中学生に2000枚もの絵を描いてもらい、日本人会館に飾り付けされました。その他広島の原爆写真や移住の歴史写真、アニメ上映、生け花、ゆかたの着付けが行われました。開催期間中は4時から9時まで毎晩大勢のお客様でにぎわったようです。特に、ゆかたの着付けは無料でしたので行列を作るほど盛況でした。

 私は、生け花を手伝いました。25日に2箇所活けたのですが、最終日に会場へ行くと婦人部の人から「齋藤さん、毎日お花は活け変えるのよ。」とたしなめられてしまいました。暑い国ですから一晩で水が腐ってしまうのです。知らなかったとはいえ、誰かに負担をかけてしまったことを反省しました。初日よりぐんと花の数が少なくなっていましので不思議に思っていたら、25日に私達が花活けをしてから、領事が来館し自ら「この場所とここに」と指示を下し、12箇所に減らされたということです。ですから、せっかく活けた婦人会のメンバーは「こんどの領事は何を考えているのだろうか。仕事を私たちに押し付けておいて。」とプンプンでした。

 プンプンしていたのは学校の先生方も同様でした。「領事館は手がたくさんあるのに何でも私たちにさせればいいと思って。」と言いながら1週間かけてバザーの準備をしていました。子どもたち対象にビーズの小物作りを全員でしました。ボリビアにもビーズはあるようですが、やはり質の高いものは日本に限るそうです。7月に日本から帰ってきた先生が、ビーズを浅草まで買いに行ってたくさん持ち帰り、手芸の雑誌を見ながらストラップやアクセサリーを中心に作りました。こちらでは、小さい子も耳を開けているのでイヤリングでなくピアスを作りました。そして、28日には「お好み焼」を売るというので午後からキャベツ切りに入りました。私は、準備だけお手伝いをして焼くことはしませんでしたが、係りの先生は300個も焼いたそうです。足が棒になって2,3日は腰が痛かったと話していました。売上は全て日本人会に寄付するそうです。日本人会も50周年で何かと物入りなのでしょう。

 文化週間の締めくくりとして、28日の夜7時から盆踊りが催されました。盆踊りの前に、「オキナワのエイサー」、隊員による「よさこいソーラン」、空手、JICA次長の「津軽三味線」、花火等盛りだくさんのイベントが催され、最後に盆踊りがありました。ボリビア人も大勢参加して踊りの輪が大きくなり、最後には2重の輪になりました。踊った曲は「炭坑節」を始め「河内音頭」「八木節」「東京音頭」「島娘」と幅広く、婦人会の上手なリードで皆楽しく踊ることが出来ました。ボリビア三橋美智也さんの高い声を聞くのも感慨深いものがあります。夫婦して浴衣を着ていたので目立ったのか、様々な人達から声を掛けられました。ボリビアへ来てから4ヶ月、本当にたくさんの人々と知り合いお世話になっていることにあらためて感謝した夜でした。