蝶の公園(記W)

 10月3日は、ボリビアでの日本語能力検定試験の日である。ボリビア国内の会場は、首都ラパスとここサンタクルスの2会場で、1級から4級までの303名の受験生が検定に望んだ。(日本語能力検定は、世界的にこの日に一斉に受験が行われたはず、ボリビアでは、昨年、一昨年とストや大統領選挙などが重なり実施できず、3年ぶりの検定試験となった。)
 ここサンタクルス会場では、サンタクルス県内の日本語学校4校の生徒を中心に、日本語普及学校で学んでいるボリビア人が試験に臨んだ。遠いベニ県のトリニダ(バスで10時間位)とリベラルタ(バスで50時間位)からも各々2名の受験生が来た。日系人でも日本への出稼ぎに日本語検定の3級が義務付けられる方向が打ち出されたり、日本の国立大学への留学生に同じく日本語検定の2級が義務付けられるなどの動きがあるため、皆真剣な態度で試験に臨んでいる。
<蝶の見本 全てこの公園で見ることが出来るとのこと。但し時期は限定される)

 翌日は、Hさんが代休になったため、4日の夕方トリニダに帰る受験生と付き添いの日本語教師(青年ボラ)と一緒にGUEMBEという蝶の公園に行くことにした。
 その公園は、我が家からタクシーで2,30分のところにある。タクシー代は50ボリビアーノ(約700)入場料はボリビアとしては、結構高く60ボリビアーノ(約850円)とボリビアの受験生にとっては大きい出費である。
 英語のガイドをお願いして説明してもらった。最初は、試験場で蝶の卵から幼虫、さなぎ、孵化と変化していく様子を実物で説明してもらった。蝶は平均2〜3ヶ月位の寿命らしいが、中にはたった一日きりの寿命の蝶も見せてもらった。ガイドは個人的には、その黄色い蝶が一番好きだと言っていた。
<蝶の幼虫 餌を与えて飼育している>

<孵化したての蝶>

 この試験場の中に巨大な蜘蛛「タランチュラ」がいた。大きいが毒はなく咬まれることもないということで、みんなこわごわ手に乗せてもらった。この蜘蛛は、今でもオキナワなどの移住地に居るらしい。
<「タランチュラ」を手に乗せるHさん>

 試験場の次は、縦横約30m、長さ100m程の蝶の楽園の見学である。想像したほど数は多くなく10種類ほどの蝶が飛び交っていただけだった。この園の中央に高さ38mの見晴台があるのでみんなで登ってみた。四方はジャングルに囲まれ、ボリビアの広さが改めて理解できた。遥か彼方にサンタ一番高い裁判所が見えた。
<見晴台での記念撮影>

 その後、この公園を案内していただいたが、プール、ボート、乗馬などの施設やキャンプ場、釣り場など整備されており、朝早く来れば一日中すごせるようになっている。馬に乗って気分良く園内を一周した。結構急な坂道があり途中で馬が走り始めたらどうしようかとハラハラしたが、無事に出発点までもどり安心した。
<馬で施設一周 料金は10ボリビアーノ 約140円>