ユネスコ世界遺産 スクレの旅 その1(記W)

恐竜の足跡ツワー

<町全体が世界遺産に登録されている白い壁と赤い屋根のコントラストが美しいスクレの町並み>
  標高 2790m ボリビアの法律上の首都

 4月7日、週末を利用してスクレとタラブコへ旅行した。
 サンタ発、朝9時20分の飛行機でスクレに行く。スクレは天候不順で飛行機が予定通り飛ばないかもしれないと旅行社から言われていたが、30分程遅れただけで(ボリビアでは順調)目的地に機体が飛んだ。
 ボリビアの青年隊が作成した「Tinku(ボリビアの紹介誌)」に紹介してあった「El Germen」で、14Bsのランチ(枝豆のスープ、ご飯に数種のジャガイモの煮物、フルーツヨーグルト)後、La Recoleta修道院へ。
<La Recoleta修道院

 修道士に英語での案内を頼み、内部見学を行った。18世紀からの教会で使用した道具や宗教画、お棺などが雑然と並べられていて、バティカンには及ばない。修道士は、こちらの気持ちを接したのか「バティカンへ行ったことはありますか」と聞いてきた。レコレッタ教会には、現在3名の神父と12名の修道士がいるとのこと。修道院内部では、貧しそうな現地人が多数昼食を貰いに押しかけていた。献金だけでは賄いきれないと思うが、どこから資金援助があるのか聞き損ねた。
 その後、スクレの郊外にある恐竜の足跡ツアーに出かけた。
<トラックを改造した、ツアーバス

 大きな恐竜の足跡は、今から30年前に、郊外のセメント工場の敷地でセメントの原料を掘っていた時に発見されたとのこと。昨年8月に、博物館ができガイド付きで案内してもらえる。博物館が出来る前は、足跡のある壁のすぐ近くまで行くことができたようだが、今は博物館のベランダから望遠鏡か肉眼で見るのみ。近くにいけないのは残念だった。
1億3千年(?)ほど前に恐竜が歩いたところに体積が進み、その後南米大陸の隆起により、70度くらい斜めに持ち上がったらしい。セメントの原料を掘りすすめた時下の写真の斜面が現れそこに恐竜の足跡を見つけたということらしい。
<真っ直ぐ伸びる足跡が何本もみえる壁>
   セメント会社がこの山を向こう側から掘ってきたら足跡は発見されなかったはず!

 1億3千万年前のディノサウルスを始め、カルノタウルス、アベルサウルスなど数種の足跡が同じ場所で見つかった例は無く、現在、ユネスコ世界遺産を申請中とのこと。屋外博物館には、実物大の恐竜の模型が沢山作ら展示してあるだけ。オーナーがセメント会社ということではないと思うが、材料はセメント主体とのことである。当初は、スイス、ドイツ、アメリカから専門家を招いて、恐竜の研究を進めていたが、予算がかかるので現在はアルゼンチンから人を招いているとのこと。
<体長36mのチタノザウルスの足元での記念撮影>

<オランダからの観光客と英語での案内を受ける>