オキナワ移住地 散歩(記W)

 5月3日から6日まで、ヌエバ校、オキナワ日ボ校へ出かけた。
 4日、Hさんはヌエバ校で「上手な子育て」と題して、保護者向けの講演会を行った。全校で21名の保護者がいるが、内17名の出席であった。欠席者の内2名はボリビア人、後の2名は乳搾りの時間と重なったからとのこと。みな、子どもの教育に関しては熱心である。
<出身地の群馬県の紹介をしているHさん>

5日は、JICA及び沖縄県主催の研修会(於 日本、ブラジル)に参加した人たちによる第3回帰国報告会がオキナワ日ボ協会社会教育部主催で実施された。
ジュニアの研修生4名と成人の研修生4名の計8名の報告である。ジュニアの内1名は、横浜のJICA研修センターを拠点にして1ヶ月間、日本での生活を体験してきた。1週間、日本の中学校へ体験入学して友達が親切だったこと、給食が美味しかったこと等を報告してくれた。また、温泉やディズニーランド、ボリビアにはない海や水族館が気に入った様子だった。残り3名は、沖縄県と移住地の沖縄県人会が後援で、昨年の7月に2週間ジュニア・スタディー・ツアーに参加したみなさんの発表であった。日本へ行って、親類に会えたのはもとより、マグロや日本蕎麦の味に感激したそうだ。どの人も、研修に参加してとても良かったと報告していた。
3名の日本語教師研修に参加した人の発表に加えて、農協婦人部を代表して行った方は九州にある農協を訪問して、地産地生について学んで来たそうだ。JICAでは、あらゆる分野の研修を日本で企画しており、研修生が帰国後、その国で活躍することを期待している。畜産、インテリア、情報、会計、ホテル学、観光、などなど多義にわたる研修が可能なのだ。
1年間に8名もこの様な研修会に参加できるのは、とても素晴らしいことである。こんごもJICA及び沖縄県の協力が続くことを願っている。

 ところで、この期間中、オキナワ移住地の写真を何枚か撮ったので紹介する。
 まず第一は、3日の夕方、ヌエバ校の職員室の屋根の上に珍しい鳥が止まっていたので紹介する。名前は子供たちも先生方も知らないようであった。前に行ったサンタクルスの動物園でも見かけなかった鳥である。

 次の写真は、昨年の卒業生が卒業式の前日に埋めたタイムカプセルである。15年後の1月1日に開けることになっている。その時は、いいお父さん、お母さんになっている子も多いだろう。沖縄派遣教師のAさんは、この時には移住地は帰ってくるそうだ。

 前にアメーバ赤痢の報告のとき、診療所の写真を紹介しなかったので、今回撮影した。
 この診療所は、1956年に米国の援助で開所されたようです。その後琉球政府やJICAによる医師派遣が行われたとのことです。今もJICAによる保健士の派遣が続いているようです。

 この花は、前に紹介したのと同じ花をアップで撮ったものである。日本の桜のように、葉がない状態で咲くので鮮やかである。咲いている期間は桜よりずっと長い。

 今日は5月5日、子どもの日です。ここオキナワ移住地の空でも、こいのぼりが泳いでいました。犬が塀の上でこいのぼりを眺めていました。日本以上に日本が残っているのが、移住地なのです。

 中央公園にある鳥居です。この鳥居を寄付したいと申し出があった時に、皆さんで協議してこの公園に立てることにしたそうです。但し、普通鳥居の奥には、神社があるのですがこの鳥居の奥には、神社はありません。ただ鳥居のみがあるだけです。斜め後方に、教会があったので撮影しました。

 下の写真は、日本人の牧師がいる教会の庭の切り株である。最近切ったものとのことですが、直径1m以上あるが、わずか15年でこの太さまで育つとのこと。サンタには、日本の家具会社の支社があり木材を日本に輸出しているらしい。