イベントは大人も子どもも楽しめる(記H)

 先週の月曜日・7日は大雨に見舞われたサンタには、スールという冷たい南風が吹き、いままで30℃近くあった気温が一気に20℃前後になりました。いままで、常夏の陽気に「暑い、暑い」を連発していましたが、今週は、長袖それもセーターを着込んでいます。
 そんな中で、サンタ県の日本語学校4校の中学生がサンタ校に集まり「スポーツ交歓会」が開かれました。暑くなく、寒くなく日本の秋晴れのような天候に恵まれ、約100名の子どもたちが終日、歓声を上げながら思い切り体と頭を動かしました。
<スポーツ交歓会 開会式>

 競技は、担当校であるサンタ校の先生方が考えたドッジボール、ボーリングゲーム、りんごむきゲーム、○×クイズの4種目でした。各校の生徒は、赤・白・黄・緑に分かれて他校の生徒と協力し、点数を競い合いながらレクレーションを楽しんでいました。
 ドッジボールでは、男子の投げる強い球に当たるまいと逃げ足の速い子、球をつかんで素早く投げ返す子、様々でした。ドッジボールは、運動神経はもとより社交性が問われている感じがしました。他校の生徒にも、「おい、A君いくよ」と声を掛けながら球を投げられる子は、どんどん当てていましたし、終了後も話が弾んでいるようでした。子どもの世界でも、コミュニケーション能力が問われているのですね。
<このジャンプ力を見て下さい>

 ボーリングゲームは、2リットルのペットボトルに多少水をいれたものがピンとなり、1人で2回できるルールで点数を競い合いました。ミニサッカーのボールは思うような方向に行かず、ストライクはなかなか出ませんでした。
<ペットボトルを利用したボーリングゲーム>

 りんごむきゲームは子どもからお年寄りまでが出来る簡単なゲームで、りんごの形に切ってある薄紙を30秒間で、どのくらい長く手で切っていけるか競うものです。最後に、セロテープでつなげた長さを競いあうものでした。結果は接戦で、子どもたちは、教師がつなげる色紙の長さに一喜一憂していました。
 じつは、このゲームは私が持ってきた本の中から採用されたゲームだったそうです。日本を立つ前にこちらに送った書籍の中にあったものです。
<テープはホールの壁に着くほど長くなりました>

 ○×ゲームは、普及校の若い先生方7名が考えられたものです。
 ボリビアの国旗は赤・黄・緑であるが、その意味は、赤はチリとの戦争で流された血の色、黄色は太陽の色、緑は自然豊かなボリビアを象徴している色、これは○か×か?「答えは×です」「黄色は、オルロやポトシの鉱山や銀山の色を表しているそうです」1問目からこんな難しい問題が出され、子どもたちは真剣に考えて答えを出し、最後まで生き残ろうとしていました。