ボリビアの警察(記W)

 ここボリビアでは、教師と警察官の待遇が悪いらしい。
 公立校の教師は、待遇改善要求のストライキを度々起こすために、日系人の方々は、高校・大学を選ぶときに、私立を選ぶらしい。
 警察官も道路の取締りでは、袖の下での放免は日常茶飯事らしい。
 そんなことを聞いていたので、先日のJICA専門家への発砲事件についても、当然迷宮入りと思っていたが、ドッコイ犯人が捕まったとの情報が入ったので紹介する。

サンタクルス県警察からの連絡】
1.犯人について
(1)JICA専門家に対する発砲事件の犯人は、男性5人組である。そのうち2人が直接の犯行に携わった。
(2)5人のうち4人は逮捕されており、1人は逃亡中である。逮捕されたうちの1人および逃亡中の1人が、JICA専門家に対する発砲事件の犯人である。
(3)逮捕された4人は、最年少が23歳、最年長が32歳である。そのうち2名は、服役経験がある。JICA専門家に対して発砲した犯人も服役経験がある。

2.犯人が関わった事件について
(1)犯人は、JICA専門家への発砲事件も含め、少なくとも計5件の強盗事件(未遂含む)を起こした。
(2)バイクで被害者の後を付けた上で犯行におよぶこと、また、拳銃で威嚇、発砲することが共通している。
(3)一連の事件において、発砲の被害者はJICA専門家に加えもう一名おり、左脚に銃弾を受けている。同人の命に別状はない。
(4)5件のうち2件の事件で現金が奪われた。他方、JICA専門家への発砲事件も含め、残る3件の事件では金品は奪われなかった。奪われた現金の総額は、日本円で約1,684千円である。

 尚、事件に遭われたJICA専門家の方は、経過良好とのことであるが、念のため日本での検査確認ん為、今週一時帰国されるとのことである。