ガラパゴス諸島への旅 3日目(記W)

 7月12日(金)6時30分起床。初めて船での睡眠をとった朝である。昨夜、船の揺れが大きかったため、Hさんは朝から真っ青な顔をしている。医務室に行って船酔いの薬を頂いて飲ませたが一向に良くならない。朝食も食べられないとのことなので、一人で軽くアメリカンスタイルの朝食を頂いてきた。
 8時から、「Española island」への上陸である。Hさんは、行くのを渋っていたが、船酔いは下船した方が良いと思い強制連行した。
 島巡りなので、ドライランディングである。Hさんも案の定、陸地に立てば元気一杯である。
<上陸記念撮影>
 左後方の記念碑にとまっているのは、ガラパゴスノスリ(鷹)です。
 トカゲ、子供のイグアナ、ネズミなどを食べる。

 最初に、我々を歓迎してくれたのは、ガラパゴスウミイグアナの大群である。この長い尾は海をすいすい泳ぐのに用いる。陸上ではのっそりと行動しているが、水に入ると意外と早い泳ぎをする。10分から1時間は泳ぐとのこと。一匹のイグアナが、しきりにプープー白い液体を我々に向けて吐き出していた。威嚇しているのかと思ったら、ガイドの説明によると、海水の中の潮を吐き出し、真水だけ体内に取り込むとの事。自然の摂理の不思議さを目の当たりにした一瞬である。

<ガイドは詳しく説明してくれました>
 ガラパゴスアシカの頭蓋骨の説明。海で鮫に襲われて死ぬことがあるとのことである。

 白杭に沿って、散策を始めるとすぐに「ガラパゴスアオアシカツオドリ」が道端で休んでいた。名前の通り足がきれいな水色をしている。望遠レンズを使わずにこれだけ大きく写せるのは、どれだけ接近して写していると思いますか。30Cmくらいですよ。我々観光客も自然と一体になっていることを感じさせる島です。

 これからは、次から次へと目の前に現れる動物を紹介していきます。
<きれいな小鳥さえ、接写出来ます。>

ガラパゴスウミイグアナの大群>
 岩にびっちり張り付いている。

<ちっと小型のヨウカントカゲ 体長20Cm>
 全島で7種類位おり、喉の赤いのがメスとのことである。下の写真はメスか? テリトリー意識が強く「腕立て伏せ運動」をして相手を威嚇する。ウミイグアナによってくるハエなどを食べる。

<恋をささやき合うガラパゴスマスクカツオドリ>
 顔を正面から見るとマスクを覆っているように見られる事からそう呼ばれる。メスがオスより大きい。2個の卵を産むが育つのはヒナ一羽のみ。

<卵を抱いているアロバトロス(アホウドリ)>
 30日程で孵化する。

<潮吹き岩>
 波が岩場に突き当たり、30m程の潮を噴き上げる。

<休憩している足元に近づいているガラパゴスマネシツグミ
 30Cm位からの接写。人を恐れず好意的によってくる。

アホウドリも恋の花盛り>
 ほとんどペアです。1,2羽一人ぼっちもいますが。黄色いくちばしをしています。4月頃ペルーへ渡っていくとの事。

ガラパゴスカッショクペリカン
 海岸のマングローブなどに巣を作る。全長120Cmとかなり大きい。

 11時30分帰船。
 ランチ、休憩後Española Islandの「Gardner Bay Beach」へのウエットランディング。
 シュノーケリングが出来るということで、船酔いが完治していないHさんにウエットスーツを着せ、下船。
 島は、真っ白い砂浜が続く。ゴミ一つない浜である。もちろん海草などは流れ着いているが、人口のプラスチック製品などは、まったくない。
<浜辺はアシカが寝そべっている。>
 2、30m先の海面では、海亀が泳いでいるのが眺められる。望遠レンズがないのが残念。海亀は、産卵時にはこの海岸に上がってきて産卵するとの事。

<アシカのイナバウアー
 水辺で遊ぶアシカ。アシカのオスは鳴くらしい。母親は一年くらい子どもを守って過ごす。子どもは、その間に餌のとり方などを学ぶ。

 浜辺を散策後、シュノーケルンに挑戦。ボートで200mほど沖の岩場に連れて行ってもらう。Hさんも恐る恐る海に入る。もちろん当然足が届くような深さではない。ボートの周りでなれた後、岩場でシュノーケルンだ。きれいな30Cmほどの熱帯魚がたくさん泳いでいる。Hさんのすぐ脇を海がめが通り過ぎる。Hさんは大興奮だ。水中カメラがないのが残念。