教会めぐり 3日目 8月6日(月)(記H)

 フロータでサンタに戻るAさんは、夜の8時まで時間があり、サン・ホセ・チキートス(San Jose de Chiquitos)まで行く我々もフロータ出発が2時なので、ゆっくりと朝食をとる。1泊シングル$30、ツイン$35のホテルApart Hotel San Ignacioは、中庭の手入れが良くされていて、ブーゲンビリアゼラニウムの花が咲き、食事をしながら花木を鑑賞できるようになっている。テーブルにはマラクージャや苺の生ジュースの他サン・イグナシオ名物の美味しいパンやケーキが10種類ほど並び果物はスイカ、飲み物はコーヒー、ミルク、お茶が数種類、ハム、チーズ、いり玉子とボリビアの朝食とは違って豊富なメニューだった。食後は、庭に面して付けてあるハンモックで寝そべり優雅な気分になった。
<プールやバーのあるおしゃれな庭>

 朝食後、近くのメルカードへ。町の規模が小さいのでメルカードは約300mの通りの両側に食品、雑貨の店が並んでいるだけ。Aさんお勧めのMINGAコーヒーを1袋お土産に買う。その後セントロのみやげ物屋を2軒歩くが、綿のシャツ、レースの編みのコースターや敷物、手彫りの箱やお面等が並んでいるだけで、欲しいものは見つからず。
 昼食はレストラン・ブラジルへ行き、サラダ、ごはん、煮豆(ブラジル料理では日本の様に甘く煮ず塩味です)、ゆでた牛肉、フライドポテトのバイキングを20Bsで食べる。日本人らしい人が一人でビールを飲んでいたので声を掛けると、四国出身のOさんは気軽に我々と同席してくれた。話によると、Oさんは7年前にリストラされ気楽な一人旅なので10ヶ月前に中南米ニカラグアへ飛び、そこで2ヶ月間スペイン語を学んで、コロンビア、エクアドル、ペルーを旅してボリビアには約2ヶ月滞在中とのこと。バックパッカーで宿は行った先々で探し、アユタミエント(Alutamiento)というトイレ、水シャワーは共同、部屋はベットがあるだけという簡易ホテルを利用しているとのこと。それぞれの国の生きた姿をご覧になり体験されてきたOさんに「ボリビアの印象はいかがですか。」と尋ねると「のんびりした国ですね。」と話してくれた。「一人旅で不便なことはないですか。」との質問には「特に不便はないが、昨日デジカメを盗まれましたよ。」と。油断は禁物、常に気を張って自分の荷物を管理しなければ・・・。
 2時発のフローターは、フロントガラスが壊れていてビニールシートをガムテープで止めただけ。雨季にはどうなるのだろう? 4時間でサン・ホセ・チキートス着と聞いていたが、途中で乗り降りの乗客が多かったためか、夜8時に到着した。サン・ホセまでの道は舗装されていないので振動がものすごく、体力に自信のある方以外にはあまりお勧めのルートではありません。
<田舎のバスはオンボロバス>

<舗装されていない道が、250Km続く>

 フローターは真っ暗な中、駅近くで全員客を降ろしてしまった。TAXIを止めようとしても走っておらず、しかたなく駅までキャリーバックを転がしながら歩くこと15分。駅でようやく見つけたTAXIは外からはドアが開けられず、シートはボロボロ、今まで乗ったTAXIの中で一番ひどい状態だった。ボリビアのTAXIは、全てが中古車でメーターは付いておらず、乗る前に値段を交渉して乗る。日本からの中古が多いのでハンドルを左へ付け替え、なぜか後部座席のヘッドレストがない車がほとんどである。
 2泊したHotel TURUBO は、セントロの教会のまん前に位置し、食事なしで1泊110Bs(1650円)荷物を部屋に置いた私たちは教会を訪問。石造りの外壁が美しいこの教会は、内部は木造で高い柱が何本も通り、祭壇は装飾が殆どない簡素なもの。祭壇の前面に、白い布で巻かれたイエスと紫色のサテンドレスを着たマリアの2m程の像が安置されていたのが、なぜか印象的だった。
<石造りの教会 San Jose de Chiquitos >