南極(4日目)12月23日(日)記W

 デセプション島は、海底活火山の噴火口に海水が流れ込んだ内海(外輪山に囲まれ一部外海と繋がっている)を持つ島で、南極で温泉につかれるというところだ。起床後すぐにアナウンスがあり、内海の入口を覆っている厚さ3m程の氷を船で体当たりして割っていくのを見学した。、後で聞くと、ロシア製の船が頑丈だというところを見せる船長のデモンストレーションだったらしい。
<3回ほどの体当たりで、みごと大きな割れ目が出来た。>

午前 デセプション島のホエールズ海岸に上陸
 朝食後、9時からホエールズ海岸に上陸。捕鯨が盛んだったころは、捕鯨基地があったところで、当時の建物の跡やタンクの残骸がある。海岸の散策や丘に登って3時間ほど過ごす。
<湧き出る温泉の湯煙が立ち上るホエールズ海岸>

<海岸の氷の上で寝そべるレオパルド・アザラシ>

<昨日ほど多くはないが、ヒゲペンギンも遊んでいた>

<昨日出合ったのとは違うカモメ>

 散策が一段落すると、元気な人達が、温泉の流れ込んでいる海岸で次々と水に飛び込んでいった。南極の水の温度は、塩を含んでいるので−1.5度程度と言われているが、この海岸は温泉が常時流れ込んでいるので、20度くらいはありそう。それでも気温は、5度くらいで風も結構強かったので水から上がった人は震えていた。下の写真のように、温泉が流れ込んでいるので、海岸に穴を掘れば温泉気分になれたかもしれない。Hさんも、記念写真を撮ると言って水着になり海に入っていった。記念写真はしっかり撮ってやったが、ブログで公開できる代物ではない。
<海岸で泳ぐ人達、今日は寒くて温泉に浸るという気分ではなかったようだ>

午後 デセプション島のテレフォン海岸に上陸
 昼食後3時頃から、同じデセプション島のテレフォン海岸に上陸し、外輪山をトレッキングする。まずは、クレーターまで、30分ほどの登りだ。雪はほとんどなく、瓦礫の岩肌を登る。
<雪解けの水をたたえたクレーター>
 写真左上の滝から大量の雪解け水が流れ込んでいるが、流れ出す所はない。すべて浸み込んで行くのか?

<外輪山の頂上でツワー仲間と記念撮影>
 頂上の標高は、250mくらいか?

<デセプション島の内海を背景に>
 ぐるっと島に囲まれているのがわかるでしょう。

 3時間ほどのトレッキングが、ちょうどよい運動になった上陸だった。但し、火山の瓦礫で出来ているところのせいか、ペンギンなどの動物は非常に少ない。