世界最南端の町 ウシュアイア(4日目)

12月29日(金)「市内観光とビーバー・ツワー」
 南極ツワーを終え、早朝に下船したので、今日一日の予定をどうするか観光案内所に相談に行った。氷河のトレッキングや国立公園へはすでに行っているので、ビーバー・ツワーがお勧めという事でそれを申し込んだ。但し、ツワーは、午後6時から11時までと言う事である。ツワー料金は、夕食付きでA$100(約3500円)。
それまで相当時間があるので、市内にある博物館めぐりをする事にした。
 最初に行ったのが、町の東のはずれにある「元監獄と船舶博物館」である。
 1920年に建設された監獄で多い時には600人の犯罪者や政治犯がいたそうである。その監房が展示室になっている。また、監房に隣接された船舶博物館には大小の船の模型や地図が展示されている。興味を引いたのは、ここウシュアイアの近傍の海で遭難した船の歴史で、100隻を越える船が沈没しており、当時の船旅が想像以上に危険だったことを知らされた。
<監房の2階より監視している人形と一緒に>
 2階には、各国の刑務所が紹介されており、日本の網走刑務所も紹介されていた。

<当時沈没した船の模型>
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 昼食後、「世界の果て博物館」を見学。パタゴニアに生息する鳥の剥製や、原住民の生活用品などが展示されている。
<沈没船から引き上げた、船首を飾っていた女神像>

 予定通り午後6時に、「ビーバー・ツワー」のマイクロバスが迎えに来る。1時間ほどで、山小屋に着く。ここで長靴を借りて、ツワーに出発。
<山小屋で餌付けをしている鷹、かなり近くで撮影できた。>

<いざ、ビーバーとご対面へ>
 案内人は、5Km歩くといっていたが、冗談で実際は500mほどでビーバーの住む川へ到着。

<ビーバーが堰き止めた川>
 この程度のものは、2、3日で作り上げてしまうとのこと。

 最初は、遠くの方にチラッと見えただけだったが、辛抱づよく待っていると、水面をすべるように泳いでいるのを発見。2時間ほど、歩き回りなんども泳いでいるのや、陸に上がってくるのを見ることが出来た。但し、警戒心が強いのか、なかなか近づいては来ない。この写真も、15mほどのところからの撮影。
<雨が水面に模様を作っている中を泳ぐビーバー>

<水から上がった所を撮影、残念ながらおしりのみ>

<山小屋での夕食風景>
 帰りの時間が来てもなかなか話がやまずバスは出発せず、結局ホテルに戻ったのは予定を大幅に過ぎ12時を回っていた。

 運が悪いとビーバーを、見ることが出来ないのではないかと心配していたが、しっかり見ることが出来、また、料金にしては上々の夕食が出され、楽しいツワーを体験できた。