6日目 コロール市内見学

 「G.B.Harris小学校見学」
 パラオの全5、6年生を対象にJICA主体で算数の実力テストを計画しているとのこと。朝一番で、市内の「G.B.Harris小学校」に行ってテスト状況を視察することにした。ところが行ってみると、この週は特別な週で授業のない上、前日遠足だったのでテストの事を生徒に話していないため、鉛筆を持ってきていない生徒が大多数なのでテストは延期するといっていた。そこで急遽、校長室や職員室の鉛筆をかき集めてテストを実施することになり、テスト風景の写真を撮ることができた。
<二クラス一緒のテストのためか、床に座ってテストを受ける。>

パラオ国際サンゴ礁センター見学」
次に日本の援助で作られた水族館に行ってみる。JICA青年のMさんに案内をしていただいた。
まず、パラオの立体模型の説明を受ける。パラオの本島(バベルダオブ島)とコロール島は火山だったとのこと。それ以外の島々はすべてサンゴ礁で出来ている。本島を含む全ての島々がサンゴ礁で囲まれ内海は浅い。そのサンゴ礁の外は、急激に深くなっている。サンゴ礁に囲まれているため、波はそこで食い止められるため内海は穏やかである。津波などもそこで食い止められるため、今まで大きな被害になったことはないとのこと。
日本の水族館と違うのは、半分は野外に出来ており海水を巡回させているだけある。屋外の水槽の魚は、自然に生えてくる藻を食べるため餌を与える必要はない。スノーケリングで見たような魚も泳いでいた。屋内には、深海魚なども飼われている。
<屋外の水槽>

<横腹に四角い斑点:群れの中のオスがいなくなると一匹だけメスがオスになりこの斑点が現れるとのこと>

<イセエビ?の擬態:もちろん煮れば真っ赤になります。>

 マングローブというのは、木の名前だと思っていたがそうではないことを教わった。マングローブというのは、海水と真水が交わる場所を指し、そこに生えている木は別の名前があるらしい。パラオにも数種類のマングローブの木があるとのこと。
「ベラウ・ナショナル・ミュージアム見学」
ミクロネシア最古の博物館(1955年設立)
日本統治時代の遺物が展示されている。
学校の成績表と卒業証書が展示
終戦の前年の卒業証書>

<旧日本軍の機関銃>

 博物館の後は、Hさんの職場「MOE=文部省」を見せてもらう。ここには40人くらいの人が働いているらしい。JICAからは、通常シニア1名、青年1名が来ている。Hさんの前任のシニアと青年は今月帰国し、6月に新しい青年は赴任してくる。
<MOE=文部省の全景>

 夕食は、「カープ」というやはり日本人が経営している店に行く。ご主人がカープフアンで奥さんが巨人フアン、名前をつけるとき、勝った方の名前をつけることにしカープが勝ったのでこの名前になったとのこと。マングローブ蟹のセットを注文。$35でチャーハンや刺身の盛り合わせもセットになっており、二人で食べきらないほどの量でお持ち帰りをお願いした。
 パラオ生まれのご主人が、日本で働いていたときに知り合い、結婚してパラオに一緒に戻ってきて30年以上経つらしい。娘さんは日本の援助で、筑波大学で学び今はカウンセラーとしてパラオで働いている。
マングローブ蟹の料理>