軽井沢

夏の避暑地、軽井沢で音楽祭があると聞き、友人と二人で出かけました。
会場はキリスト教を伝道している「いのちのことば社」が持っている「恵みシャレー」でありました。

15日は特別ゲストに星野富弘さんを迎えて柴園香さんのフルート演奏会。ピアノ伴奏は成田有花さんでした。
爽やかな風が吹く中、柔らかいフルートの音が響き渡りました。
面白かったのはビィバァルディの「ごしきひわ」が演奏されている時に戸外で小鳥が囀ったことです。鳥も音楽がわかるのでしょうか?

星野富弘さんは皆様ご存知のように、群大を卒業して間もなく部活指導中に頸髄を損傷して寝たきりになりました。
20代前半で手足の自由を失ってしまった富弘さんは、何度も死を意識されたことでしょう。9年も闘病生活が続きました。お母様の介添えを得て、口に筆をくわえて文や絵を描き始め、今では詩画作家としてファンがたくさんおられます。
私もファンの一人。いつでも富弘さんの優しい色合いの野の花とさりげない言葉は私を癒してくれます。

冬があり夏があり 昼と夜があり
晴れた日と    雨の日があって
ひとつの花が咲くように
悲しみも苦しみもあって
私が私になってゆく

16日は「みすずかる楽人協会」による古楽器演奏会。
チェンバロ、フルート、リュートのアンサンブルは緑豊かな会場にふさわしい人間を癒してくれる音の
連続でした。じつは、私は最近の音楽は電子音が多くて「うるさい」と感じても美しいと思ったことがありません。
古楽器を間近で見られる機会なんて中々ありません。最前列で演奏者の指使いがよく見られたのは幸いでした。
演奏後、楽器を触らせていただけたのもラッキーでした。

同じ会場でガラス工芸作家「のえ」さんの展覧会が開かれていて、美しいガラスに魅了されました。

2日目は大雨でしたので、千住博美術館と旧三笠ホテルを訪れ芸術や建築の力のすごさを感じました。



お盆で道が混んでいたため帰りは碓井峠の旧道を選びました。くねくね道でカーブの連続いささか疲れましたが、
信越本線碓井第三アーチを見ることができました。