東北の祭り①西馬音内

8月18日、友人と車を交互に運転して約690km、秋田県羽後町で16日から3日間踊られる西馬音内(にしもない)盆踊りを見に行きました。羽後町は小さい町なのでホテル等がなく民宿で対応しています。1年前から予約はいっぱいだそうですが、私たちはキャンセルが出たので今年受け入れてもらえました。

民宿先のご家族と5名のお客(2名はこの場に居ませんでした)

各自の家に伝わる端縫い(はぬい)<何種類かの絹布を色合わせをしながら縫った着物>や藍染の衣装で踊る盆踊りです。代々伝わる衣装を婦人たちは虫干しを兼ねて夏の日に各自の家に飾るそうです。その時は、誰でも無礼講で見学が許されるとのこと。
衣装を広げて見せてくださる藤原さん。

夕食は婦人会が準備してくれた「そば」700円でお腹がいっぱいになりました。
会場近くのコミュニティセンターまでご主人が送ってくださり、そこで開かれていた「藍染展」を見学。藍染絞り愛好会の皆様の作品は玄人はだし。特に際立っていたのは90歳になられるという渡辺会長の絞り作品でした。

踊りが始まるまで、本町通りで開いていた酒屋、呉服屋、乾物屋、お茶屋などの店を歩き、方言の温かさを感じながら買い物を楽しみました。

特に印象的だったのは、宝永年間(1704〜11)から染物屋を営む黒澤家を見学できたことです。今でも、そこに住まわれ県指定有形文化財の家を守っていらっしゃるのです。
幸い、その家のお嬢様から説明を受け江戸時代の建築物に感心いたしました。



お祝いごとがあると魚屋が蔵の扉に魚の尾っぽを叩き付けたという跡がありました。大笑い。
のれんも洒落たものですね。