東北の祭り③ 盛岡

2日目は秋田県鹿角市(かづの)で開かれる「花輪ばやし」を見に行くことにしました。
その祭りは夕方から始まるので、途中盛岡で観光をすることにしました。盛岡着11:30。まずは駅の観光案内所で地図やパンフレットをもらい、16:00までの行程を組み立てました。

最初に足を運んだのが「啄木・賢治青春館」。明治43年(1910)に竣工した旧第九十銀行を保存活用していて、啄木と賢治が盛岡中学校時代を過ごした盛岡の町や、業績が分かり易く映像や模型で解説されていました。また、「一握の砂」や「注文の多い料理店」などの出版物が展示してありました。

その後、南部鉄器のお店「釜定工房」や「ござ九(く)」に立ち寄りました。
「ござ九」は江戸末期から明治にかけて燈明用の燈芯やわら工品で繁盛した豪商です。今でも格子戸の低い軒が続く建物は、当時の面影を残していました。私は籐で編んだ傘立てと健康のために竹踏みを買ってきました。

昼食には盛岡名物わんこそば、じゃじゃ麺、冷麺の選択肢がありましたが、有名店は1時間以上並ぶと聞いたので止めました。創業明治40年というわんこそばの「東家(あずまや)」が店の隣で経営している「九十九草(つくもぐさ)」がお薦めと町の人に聞いて直行しました。魚か肉の主菜に小鉢、サラダ、ごはん、味噌汁、飲み物付きでたったの880円、デザートに頂いたロールケーキは蕎麦の皮で巻かれていました。そういえば、本家は有名な蕎麦屋でした。初めて食べた蕎麦ロールケーキは大変美味しかったです。
[

雫石川のほとりにある町屋を見学。市の保存建造物「浜藤の酒蔵」を改修した施設です。
尊敬する政治家、原敬のお墓がすぐ近くのお寺にあると聞き、お参りしました。


最後に岩手県立美術館へ。展示室が広々と設計されていて東京の美術館とは違います。
郷土の作家の作品に加えて、花巻出身の萬鐡五郎と2歳で東京から岩手へ移り住んだ松本竣介は広い展示室を持っていました。

3.11の津波で流された彫刻を現在はここで預かっているそうです。

「赤い目の自画像」と「街」