花月(H記)

7日のお茶の稽古には5名の弟子が揃ったので、先生が「久しぶりに花月をしますか」とおっしゃり、にぎやかに準備しました。花月というのは花(桜の絵)・月(月の絵)・一・二・三という札を引き、花を当てた人は係りになり、月を当てた人はお茶を飲めます。私は最初の炭手前と薄茶を点てる役に加えて飲む役に当たりました。
<くじを引いているところ>

炭手前では炭斗(炭籠)の中に決められた順序で炭を仕組みます。炭の上に香合、中に火箸、鐶、羽箒を置いてから炭斗を運びます。釜を移動してから灰をまきます。それから一番太い胴炭を五徳の間に置いて、菊炭や枝炭を置いていきます。胴炭の上にお香を乗せて、暫らくして薫る香を聞きます(臭いを嗅ぐとは言いません)。
<炭斗を運びます>

<重い釜を移動させます>

<炭つぎ>

<羽箒で周りをきれいにします>

私のお茶の先生は、この道50年、先輩は40年〜30年です。私は数年、まだまだ初心者です。千利休の教えを分かり易くしたものに利休道歌があります。その中に「稽古とは一より習ひ十を知り十よりかえるもとのその一」という歌がありますが、極めてもなお学ぶことがあるようです。
<帛紗さばき>

<お茶を点てる>

<きれいな細かい泡が立つといいのですが>